宋庆龄故居
宋庆龄(1890-1981)
上海に生まれ、米国留学経験のある国際派。
孫中山の死後、国民党左派に属し、国民党の反動化に対抗して活動を続ける。
新中国成立後には国家副主席を務め、死の直前に国家名誉主席の称号を授けられた。
姉の宋靄龄、妹の宋美龄と宋三姉妹として非常に有名である。
また弟は政治家・実業家の宋子文。
姉の宋靄龄は「お金を愛した」、妹の宋美龄は「権力を愛した」、そして宋庆龄は「国を愛した」とよく表現される。
実際に三姉妹が愛したものが上記の通りかは不明だが、それぞれの結婚相手を見ると腑に落ちる。
姉の宋靄龄は大富豪の孔样熙、宋庆龄は中国国父の孫中山、妹の宋美龄は蒋介石。
実に妙である。
実は恥ずかしながら、上海に来るまで宋三姉妹はおろか、宋庆龄のことも知らなかったので、勉強兼ねて宋庆龄故居を訪問。
住所:淮海中路1843号(近天平路)
入場料:10元
展示室へは入れるが、コロナの影響のため故居は入場不可(2021年2月時点)
故居は、ドイツ人海運業者Bauerの別邸として1920年代に初めに建てられたもの。
1945年には蒋介石の息子蒋緯国の邸宅となる。
1948年に蒋介石から宋庆龄へと送られる。
その後、北京へ移る1963年までここで暮らした。
北京へ移ってからも故郷上海を恋しく思い、プラタナス並木を思い出していたそうな。
また平和の象徴として鳩を愛し、鳩小屋が現役であり。
そして宋庆龄の乗っていたリムジン。
もちろん中国が誇るVIP御用達の红旗である。
展示物で気になったものとして宋庆龄から蒋介石へ送った手紙や電報。
確認出来た限り、全て英語で書かれており中国語で書かれていない。
何でだ?
誰にでも読まれないためか?
誰かに理解させないためか?
これは理由がわからなかった‥