上海のOasis
上海には漫画喫茶があります。
ちゃんと日本の漫画が読める漫画喫茶です。
ただ漫画が読むだけだと、日本の漫画が置いてある日本料理屋に行けばいいですが
ここは品揃え、数、そして更新頻度が半端ないです。
まさに上海に住む漫画好きの日本人にとってのオアシスです。
長らく休業していたのですが、先週4/23にリニューアルオープンしました。
(住所:上海市长宁区虹桥路1438号 高岛屋6F)
やはり漫画喫茶というだけあって、その品揃えは凄いです。
例えば「鬼滅の刃」「呪術廻戦」といった日本でヒットしている漫画も
最新刊まで含め全巻あります。(2021年4月時点)
しかも「鬼滅の刃」は、全巻2冊ずつあります。
週刊誌も置いてあります。
流石に発売日には置いていないようですが、早ければ1週間遅れ
遅くとも2~3週遅れくらいで更新されます。
ちなみに4/29時点では、4/26~4/29の週に発売した週刊誌は無かったですが
4/19~4/22までに発売された週刊誌は置いてありました。
ちなみに置いてある雑誌としては、下記写真の少年サンデーや女性誌以外に
ヤングジャンプ、ヤングマガジン、スペリオール、そして当然少年ジャンプがあります。
ちなみに料金は下記です。
基本60分40元、延長15分10元、3時間100元、5時間160元です。
5/1以降の通常プライスは、まだ決まっていないと4/29の夜に言われました…
中国語表記なく、日本語表記だけっていうのが客層が明確ですね…
かつての漫画喫茶Oasisは、2020年末まで別の住所にありました。
(闵行区古羊路1129号 名都城)
しかし、いろいろ問題があって移設しなければならなくなり、約5ヶ月の期間を経て
高島屋の6Fにオープンすることが出来ました。
名都城と比べると店は少し狭くなりましたが、高島屋の中にあるので
ご飯や買い物のついでに寄るにはやや便利になった気がします。
アクセスも地下鉄10号線伊犁路站と高島屋が直結しているので、非常に便利になっているかと。
またオレンジジュース、コーラ、スプライト、紅茶が無料で飲めるのも継続中です。
アルコールやスナック菓子は有料です。
個人的に約5ヶ月の休業期間は辛かったですが、再オープンしてくれた場所が良かったので大満足です。
日本人が40,000~45,000人(恐らくコロナ禍で今は減っていると思いますが…)くらい住んでいると
こういったサービスが成り立つって素晴らしいですね。
もちろん中国人も客でいますけど、少数です。
蔦屋書店@杭州
中国における蔦屋書店第一号店へ行ってきました。
ちなみに2021年4月25日時点では、入店予約が不要となっていました。
Alibaba発祥の地ということもあり、蚂蚁集团の大きいオフィスビルが近所にありました。
杭州の蔦屋書店はやや街外れにある印象を持ちましたが、近くで地下鉄工事もしていたので、近い将来は若者が集まる人気の場所となるのでしょう。
(現在も流行に敏感な人たちが多く集まっている様子でしたが)
それでは店内の紹介です。
上海の蔦屋書店と同じくcafeがあります。
メニューは最近の店でよく見かけるタイプですね。
値段もそこそこしますし。
こういう店に来ると、中国はもう日本と物価価格差ないなぁっと感じます。
また、ところどころに日本らしさを感じます。
また安藤忠雄コーナーもありました。
この「ANDO BOX VI」は、安藤忠雄さんが手がけた建築の写真や
オリジナルドローイングが収録されているらしく、世界で限定20部。
お値段なんと34万元(約565万円)。。。
またアント・フィナンシャルが行っている植林の展示もありました。
中国で暮らしている人の多くはご存知かと思いますが
支付宝で買い物を行うと、ポイントを集め木を育てゲームがあります。
木を育てた結果、中国の砂漠地で植林活動へと繋がる言われています。
個人的に全く植林に繋がっている様子が見えなかったので半信半疑でしたが
こういった実際に植林を行っている場所の展示、報告を初めて見て
しっかり植林を行っているのだなぁっと思いました。
また本を読むスペースもあり、本を読むには落ち着く空間だなぁっと個人的には感じました。
"創造力が刺激される文化の提案拠点"としてのコンセプトはピッタリと思います。
世界一美しい書店と言われているらしいですが、
まぁそういった本屋はたくさんありますね。
アルゼンチンとかイギリスに。
まぁそのうち誰かが正式(?)にランキングしてくれるでしょう。
また蔦屋書店が入っている一帯は、金持ち私立大学のキャンパスみたいな雰囲気です。
中国にもこういった場所が出来てきたことが嬉しいです。
ちなみに一号店は杭州、二号店は上海、そして三号店は西安(予定)になるようです。
西安店もOPENしたら行ってみたいと思います。
コナン映画「緋色の弾丸」
2021年4月17日、中国で名探偵コナン「緋色の弾丸」が公開されました。
日本の公開日が2021年4月16日のようなので、ほぼ同時公開ですね。
ちなみにコナンは"柯南""ピンインはkenan"と中国語で書きます。
日本の漫画(アニメ)ではTop5に入る知名度かと個人的には思ってます。
他の有名どころとしては、One Piece、NARUTO、ドラえもん、スラムダンク等等でしょうか。
先日ニュースで見たのですが、この映画の興業収入が公開初日だけで
1億元(約16.5億円)を超えたらしいです。
コナン人気というか、中国の映画興業収入半端ないと思いました。。。
日本歴代1位となった、あの鬼滅の刃"無限列車編"でさえ、初日は12億円ですからね…
興業収入が今後どれだけ伸びるのか、追跡調査しときたいと思います。。。
上海に残るトヨタの歴史
上海にはトヨタの歴史を語る場所があります。
上海におけるトヨタの歴史を辿ってきました。
・豊田紡織幹部社宅(愚园路1249弄) [ 取締役常務→専務 西川秋次の社宅]
上海豊田紡織廠事実上の経営責任者であった西川秋次が住んでいた家。
現在は一般の中国人住宅。
・豊田紡織幹部社宅(愚园路1249弄) [取締役 石黒昌明の社宅]
上海豊田紡織廠取締役の石黒昌明が住んでいた家。
石黒昌明の孫は、2017年ノーベル文学賞受賞のKAZUO ISHIGURO.
西川秋次の家の隣にあります。
今は誰も住んでいません。
近所に住んでいる住人に借りるとした場合の家賃を尋ねると
12万元(約200万円)と言われてしまいました…
またこの小区の愚园路側住宅2つには取締役クラスが住んでいましたが、
そこから奥へ(南へ)行けば行くほど役職が下の方々の住宅だったようです。
部長→次長→課長などなど。
西川秋次や石黒昌明の住居と比べると小さく、保存状態もあまりよくありません。
看板も資料もなく、上海豊田紡織廠のどういった役職のどなたが住んでいたかは不明です。
・豊田紡織一般社員社宅 (安西路23弄)
幹部社宅から北に約1km、上海豊田紡織廠の一般社員社宅があります。
当時20~30人が家族帯同でここで暮らしていたようです。
ちなみに現在も一般中国人住宅であり、不動産としての価値は1,000万元(約1億6000万円)くらいとのことです。
ここから西に2kmほどの場所にある上海豊田紡織廠へ通勤をしていた模様。
徒歩通勤かと思いましたが、当時から自動車通勤をしていた記述があるとのこと。
・上海豊田紡織廠記念館 (万航渡路2318号)
元は佐吉翁の個人会社として1920年開業。
翌1921年(株)豊田紡織廠に改組。
トヨタ紡織の初代海外工場です。
ここで得た利益を元に、1937年にトヨタ自動車が設立されたとも言われています。
様々な理由があり、表向きには記念館として開放していません。
ただ事前に依頼を行うと開放、及び説明会を開いてくれる上海豊田紡織廠記念館です。
そのため入口にも上海豊田紡織廠記念館という看板はありません。
また基本は観光施設ではなく、トヨタグループの方々、銀行、商社などの方々が研修で来られるとのこと。
2017年4月にはトヨタ自動車社長豊田章男さんも来られたようです。
また2020年夏頃から上海市长宁区の所有となったため、将来不透明とのこと。
中山西路から万航渡路に掛けて、大幅な開発計画があるらしくどうなるのであろう。。。
建物自体は保管されるが、記念館としては移動する必要があるかもしれないとのこと…
個人的に、ずっと記念館であることを祈ります。
・豊田佐吉邸
豊田佐吉邸には諸説あります。
今一番有力なのは、上記写真の場所。
淮海中路にある日本領事官邸とアメリカ領事館の間にかつてあったが
今は壊され小区になっている説。
もう一つは現アメリカ領事公邸です。
昔の地図や「上海歴史ガイドマップ」(木之内誠・著 (株)大修館書店 2011年)によると
どちらが正しいかはわかりません。
既に跡形も無くなっている or 現アメリカ領事公邸という点が
調査する障壁を非常に高くしています。
また何かトヨタの歴史で新しいことがわかったら、書きます。