東外灘
東外灘を歩いてきました。
東外灘という呼び方は正しいかどうかわかりません。
ただマンションなどを見てみると、東外灘と書いてあります。
恐らく地価を上げるため"外灘"というブランドを使ったのでしょう。
場所は、12号線爱国路站から黄浦江までの間一帯です。
すぐ東には复兴岛があります。
最初は東外灘という呼び名が理解できませんでしたが
広域地図で見ると、確かに外灘の東にあるなぁっと理解出来ました。
なんでこんな東の端に来たかというと
在華紡(戦前上海に進出した日本の紡績企業工場)が残っているからです。
・密丰绒线厂旧址(波阳路400号)
英国のウール工場です。
初っ端から在華紡の工場跡でありませんが…
しかし、この辺り一体が紡績産業が盛んであった一つの証拠になるかと。
・旧サントリービール工場(定海路街道平凉路2678号)
2021年3月時点微妙に稼働しているような、稼働していないような…
これも在華紡関係ありませんが…
木内誠さんの「上海歴史ガイドマップ」(大修館書店・刊 2011年12月)の地図を見る限り
昔はサントリーのビール工場だったらしい。
在華紡が多かったから、日系のサントリービール工場が進出したのかな?
その点は調査不足です。
・旧裕豊紡績社宅
1923年12月竣工。
旧裕豊紡績社宅。(裕豊とはかつての東洋紡績グループの一つ)
当時は住宅だけでなく、社内交流のためのグランドやテニスコートもあったとのこと。
グランドはまだ残っており、草サッカーなどに利用されているが、
かつてのテニスコートは、高層住宅となっています。(上記写真参照)
また昭和時代と推測される旧裕豊紡績社宅の写真です↓
・東洋紡上海工場(裕豊紡績工場跡)
1923年5月竣工の東洋紡上海工場(裕豊紡績工場)。
1953年に技術留用協力者の全帰国によって東洋紡上海工場(裕豊紡績工場)の幕が下りる。
旧東洋紡(裕豊紡績工場)の跡地が、現在アウトレットモールとしてリノベーションされています。
昔懐かしい、とんがり屋根の外観が綺麗に残っています。
国家工业遗产AAAA旅游景点として認定されています。
アウトレット内にはスターバックスを始めバーガーキングなどの飲食店
Nikeやadidas、North faceなどのアウトレットが入ってます。
アウトレットモールから黄浦江を挟んで対岸の浦东を眺めます。
綺麗
なおこの辺は上海とは思えないほど、昔の中国らしさというか
地方の中国らしさが残っています。
それを見物に行くのも一興かと。
上海夜景
コテコテの定番ですが、上海の夜景を眺めてきました。
場所は上海外滩茂悦大酒店(HYATT Bund)虹口区黄浦路199号 32階にあるBar。
1人あたり110元、2ドリンク付きで上海随一の夜景が眺められるので
コストパフォーマンスは素晴らしいと思います。
ちなみに撮影はiPhone SE2で行いました。
iPhone 12 ProやHuaweiの上位機種と比べると、夜景はやはりイマイチです。
浦西側
いわゆる外灘(Bund)。
右手側に並ぶ、租界自体における建築の数々が素敵です。
また黄浦江のキラビヤカな観光船も上海という街の夜景を一層輝かせています。
浦东側
恐らく一般の日本人が"上海"と聞いて、最もイメージする風景。
陆家嘴を中心とした金融街。
この場所だと金茂大厦が东方明珠广播电视嗒の背後となり、見えなくなります。
それでも东方明珠广播电视嗒を中心に、世界で二番目の高さを誇る上海中心(上海タワー )
上海环球金融中心(森ビル , SWFC or 栓抜きビルなどなど) 上海繁栄の象徴です。
ちなみに上海浦东の四大名物のデータは下記です。
东方明珠广播电视嗒 1994年竣工 468m
金茂大厦 1999年竣工 420m
上海环球金融中心(森ビル) 2008年竣工 492m
上海中心(上海タワー ) 2016年3月竣工 632m
黄浦江東北方面(杨浦大桥方面)
浦西側や浦东側と比べると、少し淋しい気もしますが、それでも眺めは良いです。
遠くに赤くライトアップした杨浦大桥が見えます。
ここを真っ直ぐ進むとやがて長江と合流し、すぐに大海へと出ます。
ちなみに日本からのフェリー蘇州号と新鑑真号は上記写真のすぐ手前にある国際フェリーターミナルまで来ます。
上海が長い人には定番かもしれませんが、時々行くとやはり良いなぁっと感じます。
上海が初めてという人に対してのアテンドとしては、文句なしのオススメポイントです。
藤原豆腐店(自家用)
中国には藤原豆腐店(自家用)がいっぱいあります。
上海だけでなく、中国全土で見かけます。
(香港や台湾は、それほど行かないのでわかりません。)
理由は、周杰伦(ジェイ チョウ)主演の2005年香港映画とのことです。
しかし90后(1990年以降生まれ)における頭文字Dの認知度は、そんなに高いとは思えませんでした。
恐らく80后(1980年以降生まれ)より上の世代に人気があるのでしょう。
ただn=3という僅かな日本の漫画好き中国人にしか質問していないので
正確な認知度はわかりません。
さらに気になるのが、車へのステッカーです。
日本人として、"藤原とうふ店(自家用)"のステッカーを貼るなら
パンダトレノにして欲しいと思いますが、中国ではお構いなしです。
上記2つは、TOYOTA車だったり、パンダカラーなのでありでしょう。
上記2つも、TOYOTAではありませんが個人的にはありです。
しかし、下記2つは頂けません。
おまけに四輪でないものにも、藤原とうふ店(自家用)とあります。
恐らく何の考えもなしにステッカーを貼っているのでしょう。
中国はやたら愛車にステッカーを貼ることが好きなので。
具体例として、2020年夏に上海市虹口でこんな鹿島アントラーズファンの車を見かけました。
日本の鹿島ファンでも、なかなかここまでしないですよね?
おまけに2020年には既に金崎夢生選手は、鹿島所属ではないし…
コロンビアサークル②海軍クラブ付属プールと孙科住宅
引き続きコロンビアサークルをブラブラした続きです。
コロンビアサークルには、海軍倶楽部付属プールがあります。
1924年竣工。
海軍が訓練のために使用したプールかと当初は思いましたが
過去の写真や説明を読む限り、娯楽のためですね。
綺麗に整備されているおかげでもありますが、非常に美しいプールとなっています。
プールサイドにはcafeもあり、若者やお洒落な方々が集まっています。
プールの外側にもcafeがあり、春先には皆さんopen cafeを楽しんでいます。
続いて孙科の住宅。
1931年竣工。
孙科とは孙中山(孙文)の息子です。
当初はヒューデックという現在上海にも作品が数々残る有名建築家が住む予定でしたが
孙科がこのスペイン風建築の屋敷を大変気に入り交渉の上手に入れたとのこと。
やはり権力者の子は強し。
1989年より上海市优秀历史建筑に登録される。
2021年4月時点、展示館となっています。
このお洒落のコロンビアサークルという空間に、上海市で大人気の日式居酒屋"平成屋"があります。
正直、空気を乱しているとしか思えない…
ネオンがマジ浮いているし…
この辺がまだ中国らしさを感じます。
平成屋対面の様子↓
本当に雰囲気が台無し…
最後にコロンビアサークル周囲の名所地図紹介。
コロンビアサークル①蔦屋書店
コロンビアサークルを歩いてきました。
コロンビアサークルとは、中国では上生新所という
1930年代に英国人が越界租界に作った英国人のカントリー倶楽部のこと。
その後生物製品研究所として使用されていたが、2016年よりリノベーションが行われ
洒落たcafeや蔦屋書店が入るエリアとなっています。
昼間と夜に行った来たので、両方の写真を載せて比較してみます。
・蔦屋書店
中国で2店目の蔦屋書店(1店目は杭州)
2020年12月にOPENし、OPEN当初はあまりの人気で予約制入場でした。
2021年4月時点でも予約必要ですが、その場で予約可 or 予約なくてもお願いしたら入れ
てくれます(笑)
基本は中国語の本ですが、日本語の本を中心に海外の本も売っています。
そして話題になっている本の数々。
先ず話題のFerrari Collectors Edition.
なんとRMB74,000(JPY1,236,000)…
百万円を超えます…誰が何のために買うのか…
RMB8,856(JPY148,000)
・The impossible Collection of Watches
RMB8,774(JPY146,300)
・Naoki Ishikawa Everest K2
RMB53,335(JPY889,700)
・奈良-古色大和路-
RMB44,600 (JPY744,000)
他にも高級な本が続々とありましたが、キリがないのでこの辺で…
またcafeはもちろんBarも併設されていました。
メニューは結構高い…
海胆拌面がUNI MAZE-MENって何て微妙な日本語やねん…
また名和晃平さんの王座という作品も展示されています。
また日本伝統産業品も売られています。
なかなか素敵な蔦屋書店。
新たな観光案内場所となりそうです。